キャッサバって、どんな作物?
皆さんBoa tarde!キャッサバ担当のセッキーです!
今日は私たちが栽培している「キャッサバ」について少しお話できればと思います!
キャッサバの認知度が上がったのは、今年ブームとなった「タピオカドリンク」からです。
タピオカパールのあのもちもちとした食感はキャッサバでしか味わえない一品。絆ファームでも一度生タピオカを試作しましたが、採り立てのキャッサバから作ったものは別格の味でした…!
さて、ではキャッサバの原産地はどこなのでしょうか?
東南アジアや南アフリカでもキャッサバ芋は食べれられていますが、実際は中南米が原産地だと考えられています。比較的熱帯地域で栽培される作物なんですね。
自分も5年前にブラジルに1年滞在していたことがあり、食事では欠かさずキャッサバ芋のフライ(Mandioca frita)が食べられていました。
さらにブラジルにもタピオカという食べ物があるのを皆さんご存じでしょうか!
それが…これ!
え、なんか想像していたのと違う…?そう思われる方もいるかもしれません。
これも「Tapioca」 と呼ばれ、タピオカスターチをフライパンに敷いて、ハムやチーズを挟んで食べる、いわばクレープに似た食べ物なんです!
朝食やおやつ代わりに食べられて腹持ちもよく、くせになる味です。(余談すいません)
キャッサバの特徴として、「背が高く、葉の形が手のひらのような形」という点がありますが
なによりも面白いところは「苗木を挿して根っこが芋になる作物」という点です!
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じゃがいもなどは種芋を植えて栽培をしますが、キャッサバは芋にも関わらず芋を植えてもそこから芽が出てくることはありません。
なぜならキャッサバ芋は「根塊(こんかい)」と呼ばれ、いわゆる「根っこが芋になる」作物だからなのです。
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また、キャッサバの土壌の適応能力は素晴らしく、ある程度痩せている土壌でも芋が栽培することが出来ます。
砂地の畑は、保肥力が低く肥料分が流れやすい土壌と言われていますが、排水性が高いため1株から5kg以上獲れることもあります。
また、難しい点としては「強風・湿気・低温に弱い」点です。
徳之島は年間の平均気温が20℃以上あるため気温的には問題ないのですが、いかんせん徳之島は台風の通り道に位置しているため
夏場過ぎて大きくなったと思ったら、台風による強風で茎がバキバキに折られてしまいます…
さらに、芋が出来ている状態で強風にあおられてしまった場合、土の中で芋が折られてしまい、そこから芋が腐ってしまいます。(一昨年の台風24号で大打撃を受けました…)
虫が付きにくいし、追肥と除草作業が出来ればいいという管理のしやすいため意外と簡単にできるんじゃないかと思いますが、結構繊細な作物なんです、キャッサバって。
本土で育てる場合には冬場の寒さが大変かもしれませんが、ご家庭やお家のベランダで鉢植えにして楽しんでみるのもいいかもしれません!
運がよければキャッサバの花が見れるかもしれませんよ?
セッキー